アマガエルを捕まえたけれどどうやって飼えばいいの?おすすめの飼育方法とは?

カエル観察入門

野山に行ってアマガエルを捕まえてきたら、ぜひ飼育に挑戦してみましょう。
犬や猫と違って、アマガエルを飼うのにそれほど広いスペースは必要ありません。
そのため、ワンルームマンションなどでも十分に飼うことは可能です。
ただし、鳴き声はそれなりに大きいので、その点にだけ注意する必要があります。

飼育にあたって必要になるもの

はじめに、アマガエルを飼育するにあたって用意しなければならないものを紹介します。

飼育ケース

まず、必ず必要になるのがアマガエルを飼育するケースです。
おすすめなのはガラスやアクリルで出来ている水槽ですが、安く済ませたいのであれば100円ショップなどで販売されている虫かごでも十分です。
手軽に飼いたい場合にはダイソーで500円で販売されている大型の虫かごを使うのがよいでしょう。
ただし、アマガエルは自然界では樹上で生活している生き物ですので、なるべく高さのあるケースで飼育してあげた方が喜びます。

もし、DIYに自信があるのであれば、100円ショップで大きめのアクリルケースとアクリル板、蝶番を買ってきて、前面開閉式の飼育ケースを作ってみるという手もあります。

植物

アマガエルといえば、青々とした葉っぱの上で鳴いているというイメージが強いのではないでしょうか。
実際に自然の中でも大きめの植物の上で暮らしていることが多いため、できればケース内に小型の観葉植物などを入れてあげると落ち着いて暮らしてもらえるようになるはずです。
もし見栄えを良くしたいのであれば、様々な種類のコケを使ったテラリウムのような環境をケースの中に再現してみるのもおすすめです。

水場

アマガエルは大半の時間を陸上で過ごす生き物なのですが、乾燥してくると水に入って水分を摂らなければならないため、飼育ケース内には水場を設けてあげる必要があります。
小さめのお皿やプラケースに水を入れて置いておくだけで十分です。

流木

必ずしも必須というわけではありませんが、アマガエルは木の上で過ごすことが多いので、落ち着ける環境にするために、できれば流木のように上下に移動できるものを用意してあげると良いでしょう。
テラリウムやアクアテラリウム用に処理されている流木を買ってくるのが一番良いのですが、あまりお金を掛けたくないということであれば、山中に落ちている太めの枝を拾ってきて使っても構いません。
ただし、拾ってきた枝を使う場合は、できれば何日か水に浸してあく抜きをしてから使うようにしましょう。

ソイル

あまりメンテナンスに手間を掛けたくないのであればケースの下に何も敷かないというのも一つの選択肢ですが、ケース内を清潔に保つためにもできればソイルを敷くようにした方がよいでしょう。
ソイルは腐葉土などでも良いのですが、もし臭いが気になるようであれば、バクテリアが含まれているカエル飼育用の専用ソイルを使ってみるというのも一案です。

おすすめのレイアウト

飼育用の道具一式が揃ったらさっそくレイアウトに取り掛かりましょう。
ソイルを用意している場合は、まずはじめにそれをケースに敷き詰めます。
その上に水場となるお皿などを置いて、流木や植物を好みに合わせて配置していけば、それだけでアマガエルの飼育環境が完成します。

もしなるべくメンテナンスフリーにしたいのであれば、自然のろ過機能を活かしたレイアウトにするという方法があります。
そのためには、底に穴の開いている小型の植木鉢を用意しましょう。
それをケース内に配置したうえで、その周りに植木用の鉢底石を2、3センチほど敷き詰めます。
次に、赤玉土を植木鉢の上部から0.5センチくらいのところまで敷き、さらにその上にバクテリアが繁殖しやすいカエル飼育用のソイルを敷きつめます。

あとは、カエルが過ごしやすいようにソイルの上にお好みで流木や植物を配置するようにしましょう。
最後に植木鉢の上部に届くくらいまで水を入れてやれば、ろ過機能を備えた飼育ケースの出来上がりです。
こういったレイアウトにしておけば、アマガエルの排泄物がソイルからその下の水中に溶け込み、それが植物が吸い上げたり、気化することによってろ過されていきます。
そのため、定期的にリセットしたりしなくても、長期にわたってケース内が清潔に保てるというわけです。

エサやり

アマガエルを飼育する上で、もっとも大変なのがエサやりです。
というのも、野生のはアマガエル生きている獲物しか食べないからです。

エサとなるもの

アマガエルはどん欲な生き物ですので、自分よりも小さな動く生き物であれば、たいていのものをエサにします。
ハエや蛾、小型の蝶などは彼らの格好の獲物です。
あとはバッタやコオロギなども大好きなので、近所に生息している場所がある場合にはエサに困ることはないでしょう。
なお、ダンゴムシやアリ、ムカデなどは好まないので、これらをやるのはやめましょう。

エサの入手方法

家の近くでエサになる生き物をいくらでも捕まえられるという場合には気にする必要はありませんが、そうでない場合には近所のペットショップなどに行ってエサ用に販売されているコオロギやミルワームなどを買ってくるのがおすすめです。

人工餌は食べるのか

野生のアマガエルは動く生き物しか口にしませんが、実はうまく飼いならせば人工餌を食べさせることは不可能ではありません。
アマガエルは意外と人になつきやすい性質を持っているので、慣れさせればカメの餌であるレプトミンなどを喜んで食べてくれるようになるのです。
もっとも、そのためには根気よく訓練する必要があります。


いきなり目の前にレプトミンを差し出しても拒否されてしまいますので、まずはコオロギなどをピンセットで挟んで食べさせることで慣れさせた後で、レプトミンをつまんで顔の前でぶらぶらと動かしてみましょう。
レプトミンはそのままだと硬いので、水につけて少しふやかしてからあげるのがポイントです。
最初のうちは思うように食いついてもらえませんが、しつこくやりすぎると警戒されて逆効果なので、5分ほど顔の前に差し出して口にしてくれない場合は、時間を置いて改めて挑戦するようにしましょう。
一度口にしてもらうことができれば、その後は人工餌を食べてくれるようになるので、エサやりの手間が大幅に軽減されるはずです。

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