両生類の中には、私たちが想像するよりもずっと長生きするものがいます。
例えば、赤い腹部が特徴的なアカハライモリは15年近く生きるため、一度飼い始めると長い付き合いになります。
では、アマガエルの場合は、どれくらい生きるのでしょうか?
ここでは、彼らの寿命について見ていくことにしましょう。
アマガエルの寿命とは?
アマガエルの寿命は、野生の場合と飼育下の場合とで異なります。
これはアマガエルに限らず、他の多くの小動物も同じなのですが、野生に暮らしているとどうしても天敵に襲われたり病気になったりして天寿を全うする前に命を落としてしまう可能性が高いため、その分寿命が短くなりがちなのです。
野生のアマガエルの寿命
まず、一般的に野生のアマガエルの寿命は4年程度であるとされています。
昆虫などと比べると長めですが、両生類の中では割と短命の部類です。
飼育下のアマガエルの寿命
飼育下のアマガエルは、野生のアマガエルよりもかなり長く生きることが可能です。
環境によって異なりますが、うまく飼ってやれば5年から7年くらい一緒に暮らすことも可能ですよ。
かなり長期のお付き合いになるので、飼い始める前に本当にきちんと世話を続けられるかどうかを見極めるようにしましょう。
なお、一言でアマガエルといっても、その中には様々な種類があります。
ここで紹介したのは二ホンアマガエルの例ですが、ヨーロッパに生息するヨーロッパアマガエルの場合には、10年を超えて長生きするのものが珍しくありません。
僕たち人間のみんなみたいには長くは生きられないんだ。
カエルの一生
カエルの子どもはオタマジャクシというのは常識ですが、どれくらいの期間その姿のままで過ごしているかはあまりよく知られていないのではないでしょうか。
実は、オタマジャクシである期間はカエルの種類によって大きく異なるのです。
ウシガエルの場合
ウシガエルは寿命が10年以上あるだけに、オタマジャクシの期間もカエルの中ではかなり長めとなっています。
具体的には、数か月から3年ほどであり、オタマジャクシのまま年越しをするケースも珍しくありません。
オタマジャクシの姿ままどんどん大きくなっていくので、巨大なオタマジャクシを見たらウシガエルの子どもだと思って間違いないでしょう。
アマガエルの場合
ウシガエルと比べると、アマガエルのオタマジャクシ時代は非常に短くなっています。
わずか1か月ほどでカエルへと変態を遂げてしまうため、アマガエルのオタマジャクシを見る機会はそれほど多くありません。
もし、自然の中でアマガエルのオタマジャクシを見つけたら、貴重なものを発見したと思って喜ぶと良いでしょう。
まとめ
アマガエルはそこまで寿命は長くはないものの、飼い始めたら数年間は面倒を見なければなりません。
世話をし続けるというのは思った以上に大変ですので、飼育する場合は覚悟を持ってできるかどうか判断するようにしましょう。
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