アマガエルに天敵はいるのか?自然界でアマガエルを捕食する生き物とは?

カエル観察入門

アマガエルは、小型のバッタや蝶にとっては恐ろしい存在ですが、時として自らが捕食されてしまうこともあります。
では、アマガエルの天敵にはどういった生き物がいるのでしょうか。
ここでは、意外と多いアマガエルの天敵について見ていくことにしましょう。

カエルの天敵たち

さっそく、カエルの天敵である生き物を見ていきましょう。

アマちゃん
アマちゃん

僕たち毎日がサバイバルなんだ。

油断しているとすぐに食べられちゃうから、なるべく目立たないように体の色も変えられるようになっているんだよ。

緑色、灰色、白色?アマガエルの本当の身体の色は?体の色が変わる仕組み!
アマガエルを飼い始めたら知らないうちに体の色が変わってしまっていたという経験をしたことがある人はいるのではないでしょうか。一般的には美しいグリーンのイメージが強いアマガエルですが、実はその体の色は環境によって様々に変化するのです。

ヘビ

まずはじめに、アマガエルにとってもっとも恐ろしい生き物の一つがヘビです。
ヘビと言っても様々な種類がいますが、なかでもカエルを好んで食べるのがオレンジや黒褐色といったカラフルな色合いが特徴的なヤマカガシです。
このヘビは、見た目の蛍光色からも分かるように毒を持っていますので、人間でも容易に近づくべきではありません。
アマガエルを見つけたら、人のみにしてしまう大きさですので、庭で飼育する場合にはケースにヘビが入り込まないように、しっかりと蓋を閉めるようにしましょう。

アマガエルにとっては、空を飛んでいる鳥も天敵です。
特に、早贄で知られるモズにとっては、カエルは手軽に捉えられる格好の獲物なのです。
木の枝などにカエルが刺さっているのを見たら、まずモズの仕業だと考えて間違いないでしょう。
また、シラサギやアオサギといったサギの仲間もアマガエルを食べることがありますので、近くで見かけるようであれば、大事なカエルが食べられてしまわないように注意しなければなりません。

イタチやタヌキ

イタチやタヌキといった哺乳類もアマガエルを食べる生き物です。
彼らにとってアマガエルは動物性たんぱく質を手軽に摂れる貴重な存在ですので、見つかったらまず確実に食べられてしまうでしょう。

カエル

アマガエルは時として大型のカエルに食べられてしまうこともあります。
特に、トノサマガエルやウシガエルは、住んでいる環境が近いこともあってアマガエルにとっては怖い存在です。
同じカエルだからといって、水槽で一緒に飼っていると、気が付くとアマガエルがいなくなってしまうおそれがありますので、サイズの異なるカエルとは別々に飼育するようにしましょう。

寄生虫

アマガエルを好む寄生虫の一つにオオキベリアオゴミムシの幼虫がいます。
あまり知られていないかもしれませんが、この虫は草むらなどで待ち伏せしていて、カエルが通るとあっという間に喉の付近にかみついて離れなくなります。
寄生されてしまうと、アマガエルの力では容易に引きはがせないため、命が尽きるまで体液を吸われ続けることになってしまうのです。
飼育しているカエルがこの虫に寄生されるケースはほとんどありませんが、もし森の中などでオオキベリアオゴミムシに食いつかれているカエルを見つけたら、ピンセットや箸を使って取り除いてやると良いでしょう。

カエルは美味しいのか?

ここまで見てきたように、アマガエルを好んで食べる生き物は数多くいますが、果たしてカエルはそんなに美味しいのでしょうか

その答えを知るためには、カエルに含まれる成分を見る必要があります。
一般にカエルの肉は脂肪分が少なく、その代わりにたんぱく質が豊富に含まれていると言われています。
これについてはアマガエルも同様で、その味は同じく低脂肪分である鶏肉に近い触感となっています。
そのため、何も味付けをせずに食べると、人間には少し味気なく感じられるかもしれませんが、嫌な臭みもないので、自然界にいる動物からすると非常に食べやすい存在なのです。

まとめ

ここで上げたアマガエルの天敵は一部に過ぎず、すべてを挙げるときりがありません。
それだけアマガエルが自然界で生き延びていくというのは難しいことなのです。

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