モリアオガエルを飼ってみよう!飼育に当たってのポイントとは?

カエル観察入門

モリアオガエルは、樹上性のカエルの中ではかなり大型の部類に入りますが、その飼育法はそれほど難しいものではありません。
うまく飼ってやれば長きにわたってパートナーとして楽しませてくれますので、手に入れる機会があればぜひ飼育に挑戦してみると良いでしょう。

モリアオガエルについて知りたい場合は、こちらも併せてご覧ください。

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用意するもの

はじめに、モリアオガエルの飼育に必要なものをチェックしておきましょう。

アマちゃん
アマちゃん

モリアオガエルって、僕たちアマガエルよりずっと大きいから、飼うとなると大変そうだね。

オタマ
オタマ

そんなことないよ。ポイントさえ押さえておけば、思ったより簡単に飼育することが可能だよ。

ケース

まず必ず用意しなければならないのがケースです。
モリアオガエルは、大型かつ樹上性のカエルなので、なるべく大きめのケースを用意してやると良いでしょう。
できれば、60センチ以上の水槽や大型のプラケースがベターです。
爬虫類用に販売されているガラス製の水槽などを使うのもおすすめです。

植物

樹上で暮らすカエルであるため、ケース内に植物を入れることは必須です。
流木などでも構いませんが、せっかくなので生きた観葉植物を入れてあげると良い環境で飼育することができるでしょう。
丈夫で使い勝手の良い植物にはポトスなどがありますが、腐葉土の上にコケを敷いてテラリウムにして飼育するという方法もあります。

ヒーター

モリアオガエルは他のカエルと同じように気温が低くなると冬眠してしまいます。
自然界と同様の環境で飼育したいのであれば、冬眠させてしまって構いませんが、当然ながら冬眠中は姿が見えなくなるので、それが嫌ならヒーターを入れてケースを温めてやることで冬眠させずに冬を越させることも可能です。

水入れ

モリアオガエルは、アマガエルのように頻繁に水に入ったりはしませんが、ケース内の乾燥を防ぐためにも、水入れを置いておくと良いでしょう。
水浴び用ではないので、水入れはそれほど大きなものである必要はありません。

メンテナンス方法

ケース内の環境が整ったら、さっそくモリアオガエルを飼い始めましょう。
モリアオガエルは丈夫なカエルですので、それほど頻繁にメンテナンスを行う必要はありません。
ただし、そのまま何もせずに放置していると、カエルの糞尿でケース内が不潔な状態になってしまうため、できれば1週間に一度はケースを洗うようにするのがおすすめです。
また、水入れの水が汚染されているとカエルが病気になってしまう恐れがあるので、水替えは毎日行うようにすると良いでしょう。

エサやり

モリアオガエルの飼育においてもっとも手間がかかるのがエサやりです。
他のカエルと同様に、基本的に生餌しか食べないので、いかにしてエサを確保するかがうまく飼育できるかの分かれ目となるでしょう。
手軽にエサを入手したいのなら、ペットショップなどで販売されているエサ用のコオロギやミルワーム、デュビアなどを買ってくるのがおすすめです。
同じエサばかりやっていると栄養が偏って病気になるリスクが増大するので、爬虫類用に売られているカルシウムパウダーなどをまぶして食べさせるようにするとよいでしょう。

なお、慣れれば人工餌を食べさせることも可能です。
カメ用のエサであるレプトミンや肉食魚用のカーニバルを水でふやかし、ピンセットでつまんで目の前で動かしてやりましょう。
はじめのうちは見向きもしないはずですが、次第に慣れてくると食べてくれるようになる場合があります。

繁殖は可能なのか

せっかくなのでオスとメスのペアを飼育して繁殖できないかと考える方も多いのではないでしょうか。
結論から先に言うと、モリアオガエルを飼育下で繁殖させるのは不可能ではないものの、実際にはかなり難易度が高くなります。
というのも、自然界では、モリアオガエルは水面上の木の枝などに卵を産み付けるわけですが、それを飼育下で再現しようとすると、かなり大型のケースが必要になってくるからです。
庭に行けなどがあれば、そこで放し飼いにして繁殖に挑戦することは可能ですが、ケースで繁殖させるのはある程度運次第の面があるという点に注意が必要です。

まとめ

以上で見てきたように、モリアオガエルの飼育は比較的容易ではあるものの、繁殖させるとなるとハードルが一気に上がります。
無理に繁殖にチャレンジするのではなく、数匹のモリアオガエルを長く飼ってあげるようにした方が良いでしょう。

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