小学校受験に通用する絵画の力を子供に身に着けさせるために何をすべきか?

小学校受験

私立小学校の中には入学試験において絵画の課題を出すところがあります。例えば、最難関校とされる慶応幼稚舎や早稲田実業などです。幼稚園児に大した絵が描けるわけがないと思われるかもしれませんが、実際に合格している子供の絵を見ると大人でも驚かされる出来栄えであることが少なくありません。ここでは、そんな絵を描けるようになるために親ができる事とは何かを見ていくことにします。

小学校受験の絵画問題とは?

まずはじめに、小学校受験における絵画の問題とはどのようなものであるのかを見ておきましょう。

学校によって問題の傾向は異なるものの、例えば「楽しかった出来事」や「悲しかった出来事」について描かせるというものが典型です。

それ以外に、あらかじめ画用紙に印刷されている図形を使って好きな生き物を描かせたり、掲示されている写真に写っているいくつかの動物や生活用品の中から好きなものを組み合わせて絵を描きなさいといったものまで、そのバラエティは多種多様となっています。

絵画問題における採点のポイントとは?

絵画問題で小学校側が採点しているのは、単に絵の良し悪しだけではありません。

もちろん、一定程度の画力は求められますが、だからといって絵が上手いというだけで合格できるほど小学校受験は甘い世界ではないのです。

学校によってチェックしているポイントは様々ですが、例えば指示通りに作業できているかといった点や子供らしい自由な発想で描けているかといった点は、多くの学校が見ていると思って良いでしょう。

その意味では、画用紙の端っこにこじんまりとした絵を描く子供よりも、画面をいっぱいに使ってダイナミックな絵を描ける子供の方が、子供らしさが出ているということで評価してもらいやすいと考えられます。

また、それ以外にも人物の表情がしっかりと表現できているかどうかも重要なポイントです。

描かれている表情を見れば、人の気持ちが分かっているかや普段から表情まで細かく観察しているかが推測できるため、能面のような顔を描いてしまうと合格が遠のくかもしれません。

絵画の力を伸ばすためにすべきこととは?

では、小学校受験に合格できるような絵を描ける力を身に着ける為に親としては何をすればよいのでしょうか。

安易に絵画教室に通わせればよいのではと思われるかもしれませんが、それだけでは必ずしも十分ではありません。

小学校は絵を通じて子供らしさや観察力を見ていますので、少なくとも年中くらいまでは特に細かく指示せずに自由に絵を描かせるようにすると良いでしょう。

それによって絵が好きになれば理想です。

また、観察力を身に着けるためには、普段からしっかりとコミュニケーションをとって子供に気づきの機会を与えてやることが大切です。

例えば、道端に咲いているタンポポの花を一緒に眺めたり、駅で次に来る電車の色を当てっこするだけでも、子供の観察力は大きく伸びていくはずです。

その上で、新年長になる頃から少しずつきちんとした絵を描けるように訓練していくのがおすすめです。

もちろん、教室に通って絵を習うのでも良いのですが、こちらの本は子供でも簡単に動物や昆虫などを描けるような内容になっています。


こういったものを子供に見せて、絵を描かせているだけでも観察力が身に付いた子供はめきめきと絵の力を上達させていくはずです。

最初の頃はこんな実力で本当に合格できるようになるだろうかと心配になるかもしれませんが、絵の力は直前期でも伸ばせますので、まずは焦らずに基礎を固めるようにした方がよいでしょう。

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