小学校受験においては、知識だけでなく、子供の行動や人間性を見る行動観察が重視されることが少なくありません。この試験は、子供がどのように社会で振る舞うかや、問題をどのように解決するかを評価するものです。この記事では、そのような行動観察で良い結果を得るための対策方法について詳しく見ていきます。
行動観察とは何か?
行動観察というのは、子供の社会性や協調性、自立心、そして問題解決能力を見るための試験です。
子供たちは、グループ活動や個別の課題を通じて、これらの能力を評価されます。
具体的な行動観察の試験内容
一言で行動観察と言っても試験の内容は様々です。
ここでは、それらの中から特によく行われるタイプの試験をいくつかピックアップして紹介します。
自由遊び
様々なおもちゃや遊具を使って自由に遊ぶタイプの試験です。
試験官は、子どもたちがどのように他者と関わるかや、どのように遊具を共有するか、またどのように協力して遊ぶかといったポイントを観察します。
集団でのコミュニケーション
子どもたちをグループに分けて、与えられた課題(例えば、模造紙に絵を描いたり、積み木で何かを作るなど)に取り組ませるタイプの試験です。
この試験では、子供たちの協調性やリーダーシップ、意見を述べる能力、他の子供たちの意見を尊重する態度などが評価されます。
勝敗のあるゲーム
じゃんけんや玉入れといったように勝敗が明確に決まるゲームを行います。
子どもたちの勝った時や負けた時の反応、ルールを理解し遵守する態度、フェアプレイをする姿勢などが問われます。
真似・模倣系の課題
試験官が特定の動きやポーズを示し、子どもたちにそれを真似させるような課題です。
このタイプの試験では、子どもたちの観察力、記憶力、そして恥ずかしがらずに積極的に参加する姿勢が評価されます。
行動観察の対策方法
ここからは、行動観察を攻略するためのおすすめの対策方法について見ていくことにしましょう。
基本的な挨拶をマスターする
「こんにちは」や「ありがとう」、「さようなら」といった基本的な挨拶は、人としての基本動作です。
子どもだからといってできなくてよいというわけではないので、日常生活でこれらの挨拶を自然に行えるようにしましょう。
指示に従う練習をする
指示に対する理解力とそれを実行する能力は、行動観察において非常に重要です。
いきなり複雑な指示を守れるようにはならないので、まずは家庭での小さな指示から始めて、徐々に複雑な指示にも対応できるようにしましょう。
集団活動に参加する
協調性は、他の子どもたちとの関わりの中で自然と身につきます。
もっとも、現在では昔と比べて大勢で遊ぶ機会が減っていますので、地域のイベントや学校のクラブ活動に積極的に参加させることが大切です。
リーダーシップを育てる
グループ活動においては、時にはリーダーとしての役割を果たすことも求められます。
子どもが自信を持って意見を言えるように、日頃からその機会を提供するようにしましょう。
思いやりのある行動を心がける
友達を助けたり、困っている人に手を差し伸べたりすることは、行動観察において高く評価されます。
そのため、思いやりの心を育てるために、家庭内での役割を与えるのも一つの方法です。
終わりに
行動観察では様々な問題が出題されるものの、実際に問われているのは指示が守れるかや、他の子どもたちと仲良く行動できるかといった基本的なものがほとんどです。
そのため、必要以上に難しく考える必要はなく、普段から家庭できちんと躾をするとともに、友だちと楽しく遊べるようにすることが大切です。
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