中学受験において理科は、得点源にも苦手科目にもなりやすい教科です。特に「暗記だけでは解けない」「実験や観察の理解が必要」といった特徴があり、家庭学習での工夫が合否を左右することもあります。
この記事では、理科が苦手な子どもでも家庭で効率よく克服できる学習法を、私自身の体験談も交えながら詳しく解説します。
理科が苦手な理由とは?
暗記偏重の学習が原因に
理科が苦手な子どもに多いのが「とりあえず覚える」スタイルです。植物の名前や天体の動きなど、表面的な知識だけで乗り切ろうとすると、応用問題に対応できません。
文部科学省が公表した「全国学力・学習状況調査(令和5年度)」によると、理科の「思考力・判断力・表現力」に関する問題の正答率は全国平均で約52.3%。これは単純な知識問題よりも10ポイント以上低い結果です。
つまり、理科は「考える力」が問われる教科であり、暗記だけでは通用しないのです。
家庭でできる理科の苦手克服法
①図解とイラストで視覚的に理解する
理科は抽象的な概念が多いため、図やイラストを使って視覚的に理解することが効果的です。例えば、電流の流れや水の状態変化などは、文章だけではイメージしづらいですが、図解を使えば一目で理解できます。
市販の参考書でも、図が豊富なものを選ぶと理解が深まります。おすすめは「理科の要点図解シリーズ」など、図解中心の教材です。
②実験動画や観察記録を活用する
最近ではYouTubeなどで中学受験向けの理科実験動画が多数公開されています。家庭で実験が難しい場合でも、動画を見ながら「なぜそうなるのか?」を親子で話し合うことで、思考力が養われます。
また、身近な観察(天気、植物の成長、昆虫の動きなど)を記録する習慣もおすすめです。自分の目で見て、手で書くことで、記憶に残りやすくなります。
③単元別に苦手を分析して対策する
理科は「物理」「化学」「生物」「地学」の4分野に分かれています。苦手意識がある場合は、まずどの分野が弱いのかを明確にすることが重要です。
例えば、物理分野(てこ、電流、光など)が苦手なら、実験や図解中心の学習が有効です。化学分野(水溶液、気体の性質など)なら、語句の整理と実験動画の活用が効果的です。
苦手単元を洗い出すには、過去問や模試の結果を分析するのが一番です。
著者の体験談|「天体」が苦手だった息子が変わった瞬間
私の息子は、理科の中でも「天体」が大の苦手でした。太陽の動きや星座の位置など、空間認識が必要な単元に混乱してしまい、模試ではいつも得点が伸びませんでした。
そこで、家庭学習に「星座早見盤」と「プラネタリウムアプリ」を導入しました。夜に一緒に星を眺めながら、アプリで星座を確認するという習慣を続けたところ、徐々に空の動きがイメージできるようになり、模試でも正答率が大幅にアップ。
「実体験を通じて理解する」ことの大切さを、親子で実感した瞬間でした。
④親子で「なぜ?」を共有する習慣をつける
理科の本質は「なぜそうなるのか?」を考えることです。家庭学習でも、答えを教えるのではなく、子どもと一緒に考える姿勢が大切です。
例えば、「なぜ水は100℃で沸騰するの?」「なぜ月は形が変わるの?」といった問いかけを日常会話に取り入れることで、自然と理科的思考が育まれます。
⑤過去問演習は「解説重視」で取り組む
中学受験の理科では、過去問演習が欠かせません。ただし、単に解くだけでは意味がありません。重要なのは「なぜ間違えたのか」「どうすれば正解できたのか」を徹底的に分析することです。
解説を読み込むことで、出題者の意図や問題の構造が見えてきます。特に難関校では、知識を組み合わせて考える問題が多いため、解説の理解が得点力に直結します。
まとめ|理科は「考える力」で差がつく教科
理科の苦手克服には、暗記に頼らず「考える力」を育てる家庭学習が不可欠です。図解、動画、観察、親子の対話、過去問分析など、家庭でもできる工夫はたくさんあります。
私自身の経験からも、理科は「体験」と「対話」で劇的に変わる教科だと感じています。ぜひ、今日からできることから始めてみてください。



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