小学校受験では学校ごとに趣向を凝らした様々な問題が出題されますが、その中でも付け焼刃ですぐにできるようにならないのが図形問題です。そこで、今回は我が家の経験を基に、子供が図形に強くなるためにはどのような育て方をすればよいかを紹介していきます。
お受験における図形問題とは?
図形問題と聞くと、辺の長さや面積の大きさを求めなければならないというイメージがあるかもしれませんが、お受験の場合には、もちろんそのような問題は出題されません。では、実際にどういった問題が出題されるのでしょうか?
点図形
まず、比較的オーソドックスなものとして点図形があります。
これは、点と点を線でつないでお手本と同じ図形を作るというものです。
それだけ聞くと簡単に思われるかもしれませんが、難関校になればなるほど図形は複雑化しますし、中にはお手本と左右対称の図形を作図することを求められる場合もあるので、意外と大人でも苦戦します。
また、単に正しく図を描けるかだけでなく、きちんと線が点を通っているかや、くねくね曲がっていないかといった点もチェックされるため、丁寧な作業も必要です。
子供はつい適当に線を引いてしまいがちですが、それだと思わぬ落とし穴にはまるおそれがあるので、気を付けなければなりません。
サイコロ
お受験では、サイコロを使った問題も良く出題されます。
例えば、サイコロを展開図にしたうえで、いくつか空白になっている面にマルがいくつ入るかを答えさせるような問題は必ずできるようになっておかなければなりません。
対面どうしのマルを合わせると7になるということが分かっていれば、すぐに答えを導き出せますが、足し算や引き算がまだできない幼稚園児にとっては、思った以上にハードルが高い問題です。
積み木
立方体の積み木をいくつか使った絵を見せられて、実際にいくつの積み木で出来ているかを問う問題も頻出です。
単に縦や横に並べられているだけなら簡単なのですが、お城のような形になっていて見えない部分にも積み木が使われているような場合には、目で見える積み木だけを数えても正解を導くことはできません。
背後に隠れている積み木を想像できる発想力が必要になってくるのです。
正解探し・間違い探し
いくつか似たような図が並んでいて、一番左のものと同じものや違うものを選ばせるような問題も出ることがあります。
目の錯覚を利用して、ぱっと見ただけでは分からないような高度な問題もあるので、意外と大人にとっても簡単ではありません。
むしろ頭の柔らかい幼児向けの問題と言えるでしょう。
難しい図形問題を解けるようにするための育て方
ここまで見てきたもの以外にも、様々なタイプの図形問題が出題されるのですが、いずれも良く練られた難問ぞろいですので、準備をせずにいきなり解くのは容易ではありません。
そのため、お受験専門の教室に通って勉強する必要があるのですが、それ以外にも親として子供のためにしてあげられることはたくさんあります。
なるべく具体物を見せるようにすること
図形問題を解けるかどうかは、問題に示されている図形が頭の中でしっかりとイメージできるかがポイントとなります。
複雑な立体などをイメージするためには、普段からそういったものを見慣れていなければなりません。
そのために役立つのが具体物です。
特に積み木は昔から幼児向けの玩具ですが、お受験対策としても非常に役に立つアイテムです。
脳の発達を促進するのにうってつけですので、必ず一つは持っておくと良いでしょう。
こういうオーソドックスなタイプがおすすめです。
遊び感覚で学ばせること
お受験に挑む幼児にとって、長時間机に座って勉強するというのは簡単なことではありません。
集中力もまだまだですし、そもそも何のために勉強するのかも分かっていないかもしれません。
そのような子供たちに図形を好きになってもらうためには、遊び感覚で学ばせることが大切です。
そのためにはパズルやパターンブロックを使って楽しませてあげると良いでしょう。
まとめ
図形問題が得意になるための方法は、一言で言うと具体物を使って楽しく学ばせるということに尽きます。
短期間で詰め込んでどうにかなるようなものではないので、もし将来的に子供を小学校受験させようと考えているのであれば、早い段階から意識的にそういった取り組みを始めると良いでしょう。
勉強ではなく、子供と一緒に楽しむという意識を持つことが大切です。
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