ペットを飼いたいけれども、犬や猫を飼育するスペースが室内になかったり、子供がしっかりと面倒を見れるか不安という方は多いのではないでしょうか。
アマガエルは、そのような方にピッタリの生き物です。
ここでは、まずはじめにその魅力を知っていただくために、昔から私たち日本人の身近にいる生き物にもかかわらず、意外とその生態については知られていないアマガエルについて紹介していきます。
アマガエルって子供の頃はよく見かけたけど、最近はあまり見ないよね?
確かに昔に比べて数は減ったけど、まだまだ探せばたくさん見つかるよ。
せっかくだからアマガエルってどういう生き物か調べてみよう!
アマガエルとは
一般にアマガエルと呼ばれるカエルは、二ホンアマガエルというのが正式名称です。
両生綱無尾目アマガエル科アマガエル属に分類されるカエルで、似た仲間にシュレーゲルアオガエルなどがいます。
大きさ
アマガエルのは体長は20㎜から45㎜程です。オスよりもメスの方が大きめとなっています。
手足
アマガエルは、前足の指が4本、後ろ足の指が5本となっています。
いずれも指先に吸盤がついていて、それを使って垂直のガラス板でもすいすい上っていくことができます。
深めの水槽に入れておいても、上部が開いているとあっという間に脱走されてしまいますので、飼育する際は必ず蓋をするようにしましょう。
色合い
アマガエルというときれいな緑色をしているというイメージがあるかもしれませんが、これは必ずしも正しくありません。
彼らは周囲の環境に合わせて自らの体色を変化させることができるため、土の上で暮らす機会が多い場合には褐色や灰色になる場合があります。
また、きれいな緑色になるにはある程度日光に当たる必要がありますので、室内の暗い場所にずっと置いておくとなかなか思ったような色にならない場合があります。
鳴き声
カエルの鳴き声というと「ゲロゲロゲロ」というのが定番ですが、アマガエルの場合は文字で書くと「ゲッゲッゲッゲ」や「クワックワックワ」という方が正確です。
雨蛙という和名が示す通り、雨が近づいてきて湿気が高くなるとレインコールと呼ばれる独特の鳴き声を上げ始めます。
ただし、それ以外にも繁殖期になるとひっきりなしに鳴くようになるので、アマガエルが鳴いたからといって必ずしも雨が降るわけではありません。
なお、鳴くのはオスだけでメスは鳴きません。
毒
子供の頃にアマガエルを素手で捕まえたという経験がある方は多いのではないでしょうか。
実は、これは少し危険な行為です。
というのも、アマガエルは身体から毒素を分泌することができるため、もしそれがついた手で目を擦ったりすると激しい痛みを覚える可能性があるのです。
よほどのことがない限りは命に関わるようなことにはなりませんが、念のためアマガエルを触ったらすぐに手を洗うようにしましょう。
捕まえるコツ
昔はどこにでもいたような気がするアマガエルですが、都市開発などによって、特に街中ではその姿を見る機会がめっきり少なくなりました。
とはいえ、まだまだいるところにはいるので、もし飼いたいのなら探しに行ってみましょう。
生息地
北海道から本州、四国、九州に至るまで日本全国に生息しています。
また、海外でも朝鮮半島の一部でその姿を見ることが可能です。
アマガエルというと水田にいるイメージが強いですが、田んぼにやってくるのは繁殖期の頃だけで、それ以外の時期は基本的に周辺の畑や草むら、森林で過ごしています。
山奥のような場所よりも里山のようにある程度人が入り込んでいるところの方が見つけられる可能性は高いでしょう。
ちなみに、東京都内でも少し大きめの池があるような公園での目撃情報は結構あるようです。
一部、田んぼが残されているエリアでも生息が確認されていますので、近所にそういった場所があるという場合は鳴き声がしないか様子を見に行ってみるとよいでしょう。
捕まえられる時期
よく知られているように、カエルの仲間は寒くなってくると冬眠してしまいます。
これはアマガエルも例外ではありませんので、冬場に捕まえようとしてもまず難しいでしょう。
捕まえたいなら、彼らが冬眠から覚めて活発に活動している3月から11月の間を狙うのがおすすめです。
捕まえ方
他のカエルと違って、アマガエルは人をそれほど怖がらないので、捕まえるのに特別な道具は必要ありません。
100円ショップなどで販売されている虫取り網があれば十分でしょう。
目の前にいる場合には素手で捕まえることも可能ですが、前述の通り、弱い毒があるので触ったら手を洗うようにしなければなりません。
ジャンプ力はかなりのものですが、すぐに逃げ出したりしないことが多いので、小さな子供でも簡単に捕まえられるはずです。
捕まえたら
見事捕まえたら、あまり長い間握りしめないようにしましょう。
アマガエルは30度を超えるとダメージを受けるため、36度ほどある人間の体温に長時間触れさせるのはあまりよくないからです。
持って帰りたい場合は小型の虫かごやプラケースに入れてやるのがおすすめです。
その際、水は余り入れる必要はありません。
身体が乾燥しないように入れ物内を軽く湿らせる程度で十分です。
移動中にぶつかってアマガエルが怪我をしないように、一緒に石などを入れるのはおすすめではありません。
もし、カエルが落ち着けるようにしたいのであれば、捕まえた場所に生えている草の葉などを何枚か入れてやるのがよいでしょう。
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