アマガエルは毒を持ってるって本当?触ったらどうなるのか?

カエル観察入門

とっても愛くるしい見た目をしているアマガエルですが、実はその皮膚には毒があるということはあまり知られていないのではないでしょうか。
知らずに触ってしまうと大変なことになってしまうおそれもありますので、アマガエルに触れたらきちんと手を洗うようにしましょう。

アマガエルには毒がある

まずはじめに、アマガエルに毒があるというのは本当のことです。
アマガエルに限らず、毒を持っている両生類は少なくありません。
割と身近なところだと、アカハライモリも毒を持つ両生類の一つです。
お腹の毒々しい赤色は、毒を持っていることを天敵に示すための警告色なのです。
では、アマガエルの毒にはどのような成分が含まれているのでしょうか?

アマガエルの毒とは?

アマガエルの毒の成分を調べても意外と答えは見つからないのではないでしょうか。
実は、アマガエルの毒は蛇やフグのように明らかに毒性を帯びたものではないのです。
アマガエルの皮膚には、ヒストンH4という高い抗菌性能を有するたんぱく質が含まれています。
このたんぱく質は、その抗菌性能の高さゆえに、近年生物学者の間でも注目されているのですが、これが人間の目に入ると強く反応して炎症を起こしたり、場合によっては失明に至る可能性もあるため、アマガエルには毒があると言われるようになったものと考えられます。

3 なぜアマガエルには毒があるのか?

では、どうしてアマガエルはそのような抗菌性のたんぱく質を有しているのでしょうか。
その答えは、彼らの生活環境と密接に関係しています。
良く知られるように、アマガエルをはじめとする両生類にとって乾燥は大敵です。
そのため、自然界でも彼らは湿気のあるところを好んで生活しているのです。
湿気のある所には、細菌や害虫なども数多く暮らしており、それらから身体を守るためにアマガエルは自らの身体に抗菌性のたんぱく質をまとうようになったと考えられるのです。

アマガエルを触ったらどうすればよいのか?

アマガエルの皮膚にあるヒストンH4という抗菌性のたんぱく質は、目に入ると危険ですが、手に付着したくらいではほとんど身体への影響はありません。
水で流せばすぐに落ちるので、触った後できちんと手を洗いさえすれば、アマガエルの毒はそこまで気にするほどではないでしょう。

ただし、もし間違えて口に入れてしまった場合には注意する必要があります。
口の中に口内炎ができていたりすると、そこから炎症を起こしてひどいことになってしまうおそれがあるので、アマガエルを触った手で口の周りを触るのは危険な行為であると認識しておかなければなりません。
万が一、口に入れてしまった場合は、速やかにきれいな水でうがいをし、少しでも異常が感じられるようであれば医師に診てもらった方がよいでしょう。

アマちゃん
アマちゃん

僕たちに触ったら必ず手を洗わないとダメだよ!

まとめ

アマガエルの毒はそこまで強いものではないので、必要以上に恐れる必要はありません。
ただし、気を抜いていると皮膚がただれたり、目に入って激痛を覚えたりする可能性があるので、さわったら手を洗うという点だけ徹底するようにしましょう。
もし、小さなお子さんがいるようであれば、カエルを触った手で目や口を触らないように親がきちんと見てやる必要があります。

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