モリアオガエルとシュレーゲルアオガエルは、いずれもアオガエル科に属するカエルであり、見た目もどことなく似ています。
そのため、違いを知っておかないと、どっちがどっちが分からなくなってしまいます。
そうならないために、ここでは両者の見分け方を紹介します。
シュレーゲアオガエル
- 種目:無尾目アオガエル科
- 体長:3センチ~5センチ
- 生息地:本州、四国の一部、九州(五島列島を含む)
モリアオガエル
- 種目:無尾目アオガエル科
- 体長:4センチ~8センチ
- 生息地:本州(佐渡島を含む)、四国の一部
シュレーゲルアオガエルとモリアオガエルの見分け方
では、さっそくシュレーゲルアオガエルとモリアオガエルの見分け方を見ていきましょう。
サイズ
シュレーゲルアオガエルとモリアオガエルは、身体の大きさが違います。
シュレーゲルアオガエルの方が一回り小さいサイズになっており、5センチを超える場合にはまずモリアオガエルだと思って間違いないでしょう。
体色
シュレーゲルアオガエルは基本的に体の色が緑一色で、非常に美しいのが特徴です。
一方、モリアオガエルも同じ緑色ですが、多くの場合、背中に褐色の斑点が点在しています。なかにはシュレーゲルアオガエルと同じく斑点がないものもいるので、これだけで確実に判別できるわけではありませんが、少なくとも斑点があれば確実にモリアオガエルだと判断することは可能です。
生息地
いずれも本州と四国に生息していますが、九州にいるのはシュレーゲルアオガエルだけです。
そのため、もし九州で見つけたら、シュレーゲルアオガエルである可能性が高いでしょう。
また、シュレーゲルアオガエルが田んぼの周辺で暮らしていることが多いのに対し、モリアオガエルはその名の通り、森の奥深くで暮らしています。
従って、見つけた場所が分かれば、どちらのカエルかある程度推測することができるでしょう。
鳴き声
シュレーゲルアオガエルは、「コロロロ、コロロロ」という美しい鳴き声で知られています。
一方のモリアオガエルの鳴き声もきれいですが、「ケロロロ、ケロロロ」とよりカエルっぽい音ですので、鳴き声を比べればすぐにどちらのカエルかを見分けることができます。
産卵方法
シュレーゲルアオガエルは田んぼの土手に産卵しますが、モリアオガエルは樹上に卵を産みます。
産卵場所が分かれば、簡単に見分けることが可能です。
アマガエルとの見分け方
シュレーゲルアオガエルやモリアオガエルなどのアオガエル科のカエルは、アマガエルとよく似た外見をしていますが、明らかに異なるのは大きさです。
アマガエルはせいぜい2、3センチしかありませんが、アオガエルは小さくても4センチ以上はありますので、大きいなと感じたら、まずアオガエルだと思って間違いないでしょう。
それ以外には、目の周りが赤ければモリアオガエル、前身がきれいな緑一色だとシュレーゲルアオガエルという見分け方をすることもできます。
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