意外と簡単なヒキガエルの飼育方法!プラケースがあれば十分!?

カエル観察入門

ヒキガエルを飼うというのはイメージが沸きにくいかもしれませんが、実はカエルの中でもヒキガエルは割と簡単に飼育することが可能です。
うまく飼育してやると、何年にもわたって一緒にいられる大切なパートナーになってくれますよ。

日本人におなじみのヒキガエルの特徴!ガマガエルとの違いとは?
ヒキガエルは私たち日本人にとって昔から目にすることが多いカエルの一種です。在来種のカエルの中では最大であり、見た目のインパクトも大きいのですが、その特徴については意外と知られていないのではないでしょうか。ここではヒキガエルについて詳しく見ていくことにします。

飼育に必要なもの

はじめに、ヒキガエルを飼育するために必要なものを紹介します。ほとんどは100円ショップで手に入るので、それほど費用はかかりません。

アマちゃん
アマちゃん

ヒキガエルはあまりお金を掛けずに飼育できるので、ペットにおすすめだよ

容器

まず必要になるのは、ヒキガエルを入れるための容器です。
ヒキガエルのサイズによって必要な容器の大きさは異なってきますが、ある程度小さいうちは、市販の虫かごで十分でしょう。
もっとも、ヒキガエルは成長すると20センチ近くになるので、そのまま飼育し続けていると、いずれは容器が小さくなってきます。

ある程度大きくなったら、少し大きめのプラケースや衣装ケースを用意するのがおすすめです。
もし予算があるのであれば、爬虫類や両生類用の飼育ケースを購入しても良いでしょう。
なお、アマガエルやモリアオガエルと違って、ヒキガエルはほとんどジャンプすることはないため、ケースの高さはそれほど必要ありません。
念のため蓋はできるようにしておいた方がよいですが、あまり高いケースを用意してもスペースが無駄になってしまいます。

床材

容器が用意できたら、次に床材を決めなければなりません。
床材はどのような飼育環境にしたいのかによって、いくつかの選択肢があります。
なるべくメンテンナンスを簡単にしたいのであれば、キッチンペーパーを床に敷くのがおすすめです。
ペーパーを取り換えるだけで、床に溜まった排泄物を簡単に除去できるからです。

もっとも、キッチンペーパーだけだとかなり味気ない環境になってしまいますし、ヒキガエルも落ち着きにくいはずです。
なるべく自然に近い状態で飼育したいのであれば、床には腐葉土を敷いてやるとよいでしょう。
腐葉土の代わりに黒土やピートモスなどでも構いません。
なるべく乾燥は避けた方が良いので、土が乾きやすいのであれば、その上にミズゴケを敷き詰めてみましょう。

水入れ

ヒキガエルは皮膚から水分を吸収するので、大量の水は必要ないものの、浅い水入れは必須です。
身体が丸ごと入るくらいのタッパーウェアで良いので、用意して水を入れてやりましょう。
そのまま床の上に置くとカエルがひっくり返して水浸しになってしまうため、重しを入れたり、土に半分埋めるといった工夫が必要になります。

隠れ家

ヒキガエルは自然界では落ち葉の下などに隠れていることが多いため、飼育する際も隠れ家を用意してあげる必要があります。
半分になった植木鉢などでも構いませんが、なければ市販のシェルターを飼ってきて入れてやると、落ち着いて暮らせる環境にできるはずです。

エサやり

飼育環境が整ったら、次にエサを用意しなければなりません。

生餌

ヒキガエルは他のカエルと同じく、基本的に生餌でなければ口にしません。
イモムシやミミズも好物ですが、もっとも手に入れやすいのはダンゴムシです。
アマガエルは硬すぎて口にしませんが、ヒキガエルにとってはダンゴムシは手軽にカルシウムを摂取できる大切な食糧なのです。
なお、ヒキガエルは動きがゆっくりであるため、あまり動きの速い生き物はエサに適しません。
とはいえ、コオロギくらいであればタイミングが合えばうまく捕まえて食べますので、エサを捕まえるのが大変なら、ペットショップなどで販売されているコオロギを購入してきてもよいでしょう。

エサは毎日やる必要はありません。
2,3日おきにやれば十分ですが、大人のヒキガエルは食べる量も多いので、コオロギであれば一度に10匹くらいは与えるようにしましょう。

人工餌

ヒキガエルは他のカエルと同じく、慣れさせれば人工餌を口にするようになります。
もし人工餌を中心にしたいのであれば、カメ用のエサであるレプトミンや肉食魚用のカーニバルなどを使って餌付けをするとよいでしょう。
もっとも、人工餌に慣れさせるには根気がいります。
動いていないとエサとは認識しないので、初めのうちは目の前で何度も動かしてエサだと思わせなければならないのです。

メンテナンス

ヒキガエルを飼う際のメンテナンスのコツはできる限り清潔な環境を維持するという点に尽きます。
ヒキガエルは皮膚が弱いので不潔な環境に長くいるとすぐに病気になってしまうからです。

床材と水は定期的に交換するようにし、できれば1か月に1度はケースごと洗うようにするのがおすすめです。
また、観察していて水場に入る回数が多いようであれば、ケース内が乾燥している可能性がありますので、環境を整えてやらなければなりません。
ミズゴケを追加したり、霧吹きをする回数を増やしたりして、なるべく乾燥がひどくならないようにしましょう。

まとめ

以上で紹介した方法で飼育してやれば、ヒキガエルと長く付き合うことが可能です。
慣れれば意外とかわいく見えてきますので、変わったペットを飼いたい方はヒキガエルを飼うことを検討してみてはいかがでしょうか。

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