今回は留学当時のテネシーの日本食事情について振り返ってみたいと思います。
渡米する前はアメリカ南部で日本食を口にすることができるのかという不安がありましたが、実際にはそこまで不自由だと感じることはありませんでした。
アメリカの郊外でもそれなりに日本食は手に入りますので、今後留学を考えている方は安心してもらって大丈夫です。
留学当初の日本食事情
留学してすぐの頃は、まだ車がなかったのと、周りにどのようなお店があるのかも分からなかったので、友人と近所のレストランやファーストフード店で食事をする以外は、基本的に自炊をしていました。
地元のスーパー
そのために重宝したのが、アパートから徒歩10分ほどのところに合ったHarris Teeterというスーパーです。
それほど高級なスーパーというわけではありませんが、料理をするのに必要なものは一通りそろっており、それに加えて生活用品なども売られているので、基本的にここだけで生活する上でいるものは大抵揃えられます。
そのため、卒業するまでの間、ほぼ2、3日おきくらいの頻度で足しげく通い詰めることになりました。
基本的にローカルのアメリカ人向けのスーパーなのですが、意外にも醤油やカップヌードルといった日本でもおなじみの食材が売られており重宝しました。
醤油はほとんどがキッコーマンのものとなっており、遠い異国地の地で日本企業が頑張っているのを目の当たりにしてほっこりしたのを今でも覚えています。
肉や野菜はほとんどがアメリカンな大型のサイズで売られており、しかも日本に比べてその価格はかなりリーズナブルです。
ついつい食べ過ぎて太りそうになるので、野菜を多く採るようにして体形維持に努めました。
いざ料理に挑戦
Harris Teeterの食材だけではさすがに日本食を作るには心もとないので、車を持っている友人に乗せてもらって近くの日本食材店を訪れました。
日本食材店といっても、小型のコンビニほどの大きさしかないのですが、醤油やみりん、ソースといった調味料から、豆腐や納豆などの日本食材、はたまたうまい棒などの駄菓子に至るまで、欲しい物は一通りそろえられました。
何とか必要なものを購入して、渡米後に初めて作った食事が肉じゃがです。
アパートには備え付けの電熱式のコンロがあったので、鍋を買ってきて作りました。
日本ではほとんど自炊をしていなかったので作る前はどうなることかと心配でしたが、Cookpadで調べたレシピを基に作ったら思った以上に美味しくでき思わずたらふく食べすぎてしまいました。
肉じゃががうまくできたことで料理に目覚めた私は、その後も、みそ汁や冷ややっこなど、「本当に留学中の食事?」というようなメニューをしばらく食べ続けたのでした(笑)
テネシーの日本料理店
渡米してしばらくすると、車も手に入り行動範囲が広がってきたので、頻繁に外食する機会が増えてきました。
外食は地元の南部料理のレストランやアジアンダイニングのようなところに行くことが多かったのですが、たまには本格的な日本食を食べたいということで月に何度かは近くの日本食レストランにも行きました。
もっとも、その味はお世辞にも洗練されたものとは言えないのが実情です。
もちろん、探せばもっとよいお店があったのかもしれませんが、郊外のモールに入っているような日本料理店は、そのほとんどが日本人以外のアジア系のオーナーが切り盛りしており、見た目は日本食でもその味はどうも少し違うというところばかりだったのです。
幸い日本人がオーナーのお店を見つけることができたのでよかったのですが、もしそのお店がなかったら日本食の味を忘れてしまっていたかもしれません。
外食で本格的な日本食が食べられない分、自分で何とかしようとして料理の腕が磨かれたのは収穫ではありますが。
日本食以外の食事事情
ナッシュビルはテネシーの州都ですので、本格的な日本食を食べたいという高望みをしさえしなければ、かなり充実した食事を堪能することが可能です。
特に、ダウンタウンエリアには様々なお店が集まっており、そのほとんどで夜になると音楽の生演奏を堪能することができます。
別名Music Cityと呼ばれるだけあって、ナッシュビルは非常に音楽が盛んな街なのです。
カントリーミュージックのメッカではあるものの、お店ではそれ以外にもロックやクラシックなども演奏されていて日本人でも聞いたことがあるような音楽を結構耳にすることができました。
なお、ダウンタウンエリアからは離れますが、友人と一緒に良く訪れていたのが、アパートの近所に合ったシュラスコのお店です。
シュラスコというのはブラジルのBBQのことで、串に刺した大ポーションの肉を時間無制限で食べ放題なのが特徴です。
当時は円高だったので、日本円にしてわずか2,500円ほどで大好きな肉をたらふく堪能することができたのです。
さすがに毎日通うとお腹が大変なことになるので、訪れるのは月に1回程度でしたが、帰国後も夢に出てくるくらい満足度の高いお店でした。
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