テネシー第2の都市であるメンフィスの魅力とは?実際に訪れてみて感じたこと!

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留学中に少し遠出をしてテネシー第2の都市であるメンフィスを訪れました。メンフィスは、アメリカの公民権運動とは切っても切れない歴史を有しているほか、アメリカ音楽史に燦然と輝く大スターをはいしゅつした街でもあります。

メンフィスはどこにあるのか?

メンフィスは、テネシー州の西側にあります。

留学先のナッシュビルは東側にあるため、同じ州内といっても両市の間はかなり離れています。

日本のように鉄道網が発達しているわけではないので、移動は基本的に車を使うのが基本です。

実際、留学中にメンフィスを訪問した際も車で行ったのですが、ハイウェイをかっ飛ばして3時間半ほどの工程でした。

なお、メンフィスとナッシュビルの間には航空便も運行されていますので、車がない場合には、飛行機を使って飛んでいくという方法もあります。

メンフィスの歴史

メンフィスと聞くと、エジプトの同名の都市をイメージする方は多いのではないでしょうか。

実は、テネシーにあるメンフィスの市名は、このエジプトの都市に由来しているのです。

19世紀に綿花の一大集散地として栄えたこの街には、アフリカから連れてこられた黒人奴隷が数多く暮らしており、遠く離れた故郷の都市名にちなんでいつしかメンフィスと呼ばれるようになったようです。

19世紀半ばには南北戦争の激戦地となり、当初は南軍に所属していたものの、やがて北軍が支配するところとなります。

戦後は大流行した黄熱病の影響で、一時期市内の人口が4分の1ほどにまで減少してしまった時期もありましたが、20世紀に入ると再び綿花と木材の集積地として繁栄を取り戻します。

この都市が全米で最も注目を集めたのは、1968年のことです。

公民権運動の指導者であったマーティーン・ルーサー・キング・ジュニア牧師が、この地に滞在中に暗殺されるという悲劇が起こったのです。

これにより瞬く間に盛り上がった差別撤廃に向けた運動は、やがて全米規模の盛り上がりを見せ、それによって差別をなくそうという機運が高まっていくことになるのです。

なお、キング牧師と言えば、”I have a dream”という象徴的なフレーズが印象的な演説をしたことで知られています。

英語学習をする上でも欠かすことができない格調高い演説ですので、その一説をここで紹介しておくことにしましょう。

I have a dream that one day this nation will rise up and live out the true meaning of its creed: “We hold these truths to be self-evident: that all men are created equal.

”I have a dream” Martin Luther King, Jr

これは、「私には夢がある、つまりいつの日か、この国が立ち上がり、「我々はすべての人々は平等に作られている事を、自明の真理と信じる」というこの国の信条を真の意味で実現させることだ。」という意味です。

メンフィスで実際に訪れた観光スポット

実は留学中にメンフィスには行きましたが、あくまでもいくつかある目的地の一つだったので、市内の観光スポットを全て見たわけではありません。それでも、めぼしいところは訪れていますので、ここではそれらを感想を交えて紹介します。

国立公民権博物館

国立公民権博物館の建物は、かつては「ロレイン」という名前のモーテルでした。

ここは、1968年4月4日にキング牧師が暗殺されたまさにその舞台の地であり、同氏が射殺された部屋の前には今でも当時を偲んで花輪が掲げられています。

部屋は当時のまま保存されているため、一目で厳粛な雰囲気が粛々と伝わってきます。

また、博物館内では、当時の貴重な資料や映像を目にすることができるので、アメリカの歴史を知りたい方はぜひ一度足を運んでみると良いでしょう。

グレースランド

グレースランドは、メンフィスを代表する観光スポットの一つです。

ここは、メンフィスで生まれ、その後世界的なロックスターとなったエルヴィス・プレスリーの邸宅があった場所であり、今でも彼の命日には世界中から数多くのファンが訪れることで知られています。

その人数は、世界で最も訪問者数が多い私邸として、ギネスブックに登録されているほどであり、死後数十年が経ってもプレスリーが多くの人に慕われている証左であると言えるでしょう。

このグレースランドは、メンフィスの市内から少し離れた場所にあるため、訪れるにはタクシーを利用するか、レンタカーを借りなければなりません。

施設内ではガイドに案内してもらって、プレスリーゆかりの品々を堪能することができますので、音楽に興味のある方はぜひ一度訪れてみると良いでしょう。

ビールストリート

ビールストリートは、メンフィスの中心街にあるミュージックストリートで、その両側には一面ライブハウスが立ち並んでいます。

それぞれの店内では、昼間からロックやカントリーミュージックの生演奏が行われていますので、気に入ったお店を見つけて立ち寄ってみると良いでしょう。

特に盛り上がりたい場合には、夜に訪れるのがおすすめです。

ストリート一面がネオンで照らされ、各ライブハウスからは本場の音楽が流れてくる光景は、圧巻の一言です。

少しアルコール度数の高い地ビールを口にすれば、ほろ酔い気分になりながら音楽を楽しむことができるでしょう。

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