留学先が決まったら、渡米前にしなければならないことが山ほど出てきます。特に大変なのは日本住んでいた家の片付けや現地の事前準備、予防接種などですので、ここではそれらを振り返って紹介していきます。
家の片付け
留学するとなると、当然ながら日本で住んでいる家を引き払う必要があります。
私の場合は都内の賃貸住宅に住んでいたので、手続きとしてはそこを解約するだけなのですが、面倒なのはそこにある家財をどうするかということ。
さすがに全部アメリカに持っていくわけにもいかないので、要らないものはこの機に処分し、それ以外はレンタル倉庫や実家に送って保管しておく必要があります。
幸い社費留学でレンタル倉庫代も一定程度は会社から補助してもらうことができたので、自己負担はそれほどありませんでしたが、もしすべて自分で負担するとなると、結構馬鹿にならない金額になると思われます。
また、家財の処分と並んでしなければならないのが、水道光熱費や携帯電話などの解約手続きです。
水道、ガス、電気はそれぞれの会社に連絡して個別に解約していかなければなりませんし、携帯電話は解約すると長年使っていた電話番号がなくなってしまうので、最安値のプランに変えて1年間放置することにしました。
また、家が無くなるので金融機関の口座やクレジットカードなどの登録住所も変更しなければなりません。
住所不定とするわけにはいかないので、とりあえずすべて実家の住所に変えたのですが、帰国時に改めに自分の住所に戻さなければならず、それはそれで一苦労でした。
現地の生活の準備
アメリカでの生活のセットアップを渡米後に一から始めるのはかなり不安だったので、できることは日本にいるうちから少しずつやっていました。
アパートの契約
まず一つ目にやったのは、現地で住むアパートの契約です。
留学先のVanderbilt Law Schoolは留学生に非常に親切で、過去の留学生が住んでいたアパートの一覧などを冊子にして事前に送ってくれていました。
それを見ると、日本人留学生が住むアパートは2、3か所しかなかったので、その中から独身者(当時は結婚前でした)が住んでも生活に困らなさそうなところを選んで部屋だけ先に押さえておいたのです。
実際の契約書のサインは現地に行ってから行うことになるのですが、少なくとも住む場所が決まっていないという不安を抱かずに渡米することができました。
レンタル家具の契約
レンタル家具については、以前の記事でも書いているので、そちらも併せてご覧ください。
このレンタル家具の契約も実は日本にいる間に終わらせていました。
住む部屋が決まっていると、このような家具の手配も渡米前に行えるので、アパートを先に選んでおくのはそういう意味でもおすすめです。
携帯電話の手配
携帯電話の手配も日本にいる間に終わらせておきました。
現地でAT&Tなどの携帯電話会社と契約するという選択肢もあったのですが、事前情報ではしっかりとしたクレジットヒストリーを持っていない留学生の場合には高額のデポジットを求められることが多いということだったので、北米で事業を展開している日本の携帯電話会社のサービスを利用することにしたのです。
当時はKDDIがアメリカ向けの携帯電話サービスを行っていたのですが、現在では他にも便利なサービスが数多くあるようですね。
調べてみるとh2o Wirelessというサービスを利用すれば、月30ドルでアメリカ国内であれば通話し放題で6GBのインターネット通信が可能なようです。
他にもハイグレードなサービスも用意されているようなので、こういったものを日本で契約しておけば、現地で電話が使えず苦労するという状況に陥らずに済むでしょう。
クレジットカードの用意
アメリカ国内用のクレジットカードも日本にいるうちに作っておきました。
日本向けのクレジットカードもアメリカで使えないことはないのですが、お店によってはアメリカ国内用のカードしか使えないこともあるようだったのと、日本向けのカードは円決済なので為替の影響を受けるため、なるべくならドル決済のカードの方が良いかなと考えた次第です。
クレジットヒストリーがないと、アメリカのクレジットカード会社にカードを発行してもらうのは簡単ではなさそうだったので、JALが提供しているJAL USA Cardを日本で申し込んで持っていきました。
結果的には、このカードで留学中の支払いはほとんど対応できたので、この判断は正しかったと思います。
なお、アメリカのカードは日本のようにあらかじめ自動引落しされるようにはなっていません。
自動で口座から引き落として欲しい場合には、そのための手続きを行う必要がありますので注意しましょう。
この手続きをしないで放置していると、支払い遅延になってしまうおそれがあります。
予防注射
アメリカに留学するためには、あらかじめ指定された予防接種を受けなければなりません。
対象となるワクチンは州によって異なりますが、大抵は大学側から指示があるはずなので、それに従っておけば問題ないでしょう。
テネシーでは、はしかや風疹、おたふく風邪、水疱瘡のほかに、ポリオや破傷風、ジフテリア、B型肝炎の予防接種を受けることが求められます。
これらの中には1か月間隔で2回以上ワクチンを接種しなければならないものもあるので、受け忘れて渡米直前になってしまうと間に合わない可能性があります。
そのため、しっかりとスケジュールを組んで準備するようにしなければなりません。
とはいえ、留学前はバタバタなので、私も渡米2か月前くらいに慌てて注射を打ちに行きました。
一度に5本くらい注射してもらって、腕がパンパンに腫れたのを覚えています。
ちなみに、予防接種の費用は思った以上に高額です。
全部打つと健康診断(こちらも留学時には必須)と併せて普通に10万円くらいするので、会社が負担してくれない場合は、こういった費用も予算に入れておかなければなりません。
なお、余談ですが、病名を英語で何というかは分からないことだらけです。
例えば、おたふく風邪はmumps、B型肝炎はhepatitis Bというのですが、予防接種を受けないと、なかなかこういった単語を覚える機会はないでしょう。
病気の英単語を覚えられるのも予防接種を受けるメリットと言えるかもしれませんね(笑)
まとめ
最後に留学前にしておいた方が良いことをまとめておきましょう。
- 日本の家の撤去は計画的に行うこと(光熱費や携帯電話の解約手続きは意外と面倒)
- 現地のアパートや家具、携帯電話、クレジットカードはできたら日本にいる間に準備しておくのがおすすめ
- 予防接種は計画的に受けること
しっかり準備しておけば、留学の不安も和らぐはずです。
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