留学中は基本的に授業が行われている期間中は宿題に追われて観光を満喫するどころではありませんでしたが、それでもThanks Givingの連休や冬休みを使って旅行に出かけたりしました。ここでは、実際に訪れた観光スポット(?)をご紹介します。
テネシーってどこ?
まずはじめに、そもそも私が留学していたテネシー州の場所を正確に知っているという方はほとんどいないのではないでしょうか。
「テネシーワルツ」などを通じて州の名前はそれなりに知られていると思いますが、場所まで即答できる人はかなりのアメリカ通でしょう。
このテネシー州は、アメリカの南部にある州で、アメリカの中心から少し右下に行った辺りをイメージしてもらうと分かりやすいでしょう。
留学先であるVanderbilt Law Schoolがあるナッシュビル(Nashville)は、テネシー州の州都で、州議会や州最高裁判所などが集中しています。
グランド・オール・オープリーハウス
Music Cityという別名でも知られている通り、ナッシュビルには音楽に関連する観光スポットが数多くあるのですが、その中でも音楽好きであればぜひ訪れておきたいのが、グランド・オール・オープリーハウスです。
ここでは、「グランド・オール・オープリー」というWSMというラジオ局が放送しているアメリカ最大の長寿番組の公開録音を見学することが可能なのですが、私が留学していた時は、前年の洪水の影響で閉鎖されていました。
その後、再開されているようですが、せっかく訪問したのにやっていないと分かったときのショックはかなりのものでした。
なお、公開録音に参加するためには事前に予約しなければなりません。客席は4,000以上用意されていますが、いつも満席になるので、ぜひ見ておきたいという方は早めに予約しておくと良いでしょう。
カントリーソングに加えて、ゴスペルやトラディショナルロックといった様々な本場の音楽を満喫できるはずです。
パルテノン神殿
パルテノン神殿と聞くと、アテネにあるやつではと思う方がいるかもしれませんが、実はナッシュビルにもそれとそっくりなものがあるのです。
この神殿は、これまたナッシュビルの観光スポットと知られているセンテニアル公園の中に建てられています。
1800年代半ばのナッシュビルでは、古代のギリシャ哲学やラテン語を学ぶことが流行っており、「南部のアテネ」と呼ばれるようになっていました。
その流れを受けて、テネシー州の100周年記念の万博博覧会を開催した時に、本物のパルテノン神殿の実物大のレプリカをこの地に再現することになったのです。
夜になるとライトアップされて非常に幻想的な風景を楽しめるので、訪れる機会があればぜひ見に行ってみると良いでしょう。
ブリヂストン・アリーナ
ブリヂストン・アリーナは、ナッシュビルの中心部であるダウンタウンエリアにあるアリーナ施設です。
もともとはナッシュビル・アリーナという名称でしたが、2010年に日本を代表するタイヤメーカーであるブリヂストンのアメリカ法人がネーミングライツを取得して現在の名称に変わりました。
ここは、アメリカ4大スポーツの一つであるNHL(アイスホッケー)に所属しているナッシュビル・プレデターズの本拠地です。
温暖なアメリカ南部にアイスホッケーのプロチームがあるというのは意外かもしれませんが、実はプレデターズはそこそこ強豪で、私の留学中もなかなかの勝率でした。
ニッサン・スタジアム(LPフィールド)
私が留学していた時はLPフィールドという名称だったニッサン・スタジアムは、NFL(アメリカンフットボール)に所属しているテネシー・タイタンズの本拠地です。
ダウンタウンの外れにありますが、比較的アクセスは良いので、ナッシュビルを訪れた際はぜひアメフト観戦をしてみると良いでしょう。
ただし、アメフトの試合が開催されるのは9月から1月までです。頻度も週に1回ですので、タイミングを合わせるのは意外と難しいかもしれません。
留学していた時は空いた時間を使って何度か観戦に行きましたが、いざ帰国してから見に行くとなると結構大変です。
メンフィス
メンフィスは、ナッシュビルに次ぐテネシー第二の街です。
ここはナッシュビル以上に見どころが満載ですので、別の機会に訪れた際の体験談を紹介したいと思います。
メンフィスについて知りたい場合は、こちらの記事もご覧ください。
留学中に訪問したジョージア州の観光スポット
Thanks Givingの連休を使ってジョージア州の州都であるアトランタに観光に出かけました。
アトランタは1996年にオリンピックが開催された地として知られていますが、アメリカ南部でも有数の大都市ですので、スポーツ関連の施設以外にも見どころがたくさんあります。
コカ・コーラ美術館
アトランタには、アメリカを代表する大企業の本拠地がいくつかありますが、コカ・コーラもその一つです。
市内には、コカ・コーラ美術館という同社の歴史や商品を知ることができる施設があり、そこでは世界中で販売されているコーラを試飲することができるようになっています。
日本のコーラも飲めるので、遠い異国の地で懐かしい味を堪能することができるでしょう。
アトランタ水族館
アトランタ水族館は全米でも有数の規模を誇る水族館です。
日本の水族館では目にすることができないような大水槽は圧巻の一言ですので、機会があればぜひ見に行ってみると良いでしょう。
また、館内ではイルカショーを観覧することが可能です。
イルカショーといっても、日本の水族館で行われているようなものではありません。
アメリカのイルカショーは、ストーリー性に満ちた、エンターテイメント色の強いものです。
まるでディズニーランドのショーを見てるかのような体験ができるはずです。
Umaido
Umaidoは、知る人ぞ知るアトランタのラーメン店です。
市内からは少し離れたところにあるので車がなければ訪れるのは難しいのですが、アメリカに居ながら本格的なラーメンが食べられるとあって、周辺に住んでいる日本人の間では知られた存在です。
お店は郊外のどこにでもあるようなモールの一角にあるため、ナビなしで見つけるのは意外と大変ですが、苦労していくだけの価値はあるでしょう。
※留学して10年近くが経ちますが、今でもUmaidoはアトランタの地で営業を続けているようです。
留学中に訪問したアーカンソー州の観光スポット
アーカンソー州は、アメリカの50ある州の中でも、日本人にとってなじみの薄い州ではないでしょうか。
かつてのアメリカ大統領であるビル・クリントン氏が州知事を務めたことが知られているくらいで、どういった州なのかを知っている日本人はかなりレアではないかと思います。
実は、アーカンソー州はテネシーと比べてもかなり財政が厳しい状況となっています。
実際に車で行くとよく分かるのですが、ハイウェイを走っていると、テネシーからアーカンソーに入るや否や道路の整備状況が明らかに悪くなります。
もっとも、州内には見るべき観光スポットがそれなりにありますので、機会があれば行ってみるとよい土産話になるはずです。
ホットスプリングス
ホットスプリングスは、その名から分かる通り、温泉スポットです。
もっとも、温泉といっても、日本にあるような施設をイメージするとカルチャーショックを受けるでしょう。
ここにある温泉施設は、基本的にシャワーやバスタブが並んでいて、そこを順番に巡ってお湯を楽しむ形になっています。
なぜかお尻だけお湯につけるような腰湯があったり、施設のスタッフに身体を洗ってもらったりする場所があったりするので、慣れないと少し恥ずかしいかもしれません。
終わりの方ではマッサージをしてもらうこともできるのですが、マッサージ師のおじさんにやたら話しかけられて閉口しました。
基本的に陽気な人たちなので、嫌な思いをすることはないはずです。
ダイヤモンドクレーター州立公園
ダイヤモンドクレーター州立公園は、世界で唯一、一般の人でもダイヤモンドの原石を採掘することができる場所です。
見つけたダイヤモンドは持って帰ることができるので、一攫千金を狙って各地から多くの人でにぎわいを見せています。
現地では、フィルターやバケツ、シャベルといった道具一式を借りられるので、手ぶらで訪れても大丈夫です。
私も一度行ってみたのですが、かなりの猛暑日だったので、2、3時間採掘しただけであえなく断念しました。
なお、2015年に観光客が8.52カラットもの大きさのホワイトダイヤモンドを見つけ出したことがちょっとしたニュースになりました。
まだまだ見つかっていない原石がたくさん眠っているようなので、一山当てたい方はチャレンジしてみると良いでしょう。
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