アマガエルのオタマジャクシの飼育方法!水道水で飼えるのか?

カエル観察入門

アマガエルの子供といえばオタマジャクシです。
オタマジャクシはカエルに比べて比較的簡単に捕まえられて、育てるのも容易です。
そのため、もしアマガエルを飼育したいのであれば、オタマジャクシを捕まえ育ててみるというのもよいでしょう。
ここでは、オタマジャクシを捕まえるためのポイントに加えて、その飼育法を紹介していきます。

オタマジャクシの生息地

オタマジャクシを捕まえようと思ったら、彼らがどこに住んでいるかを知っておかなければなりません。
基本的にオタマジャクシがいるのは、親であるアマガエルの生息地のすぐ近くです。
つまり、里山や田園地帯を探せばすぐにたくさん見つかるでしょう。

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オタマジャクシの見つけ方

アマガエルが背の高い植物の葉の上などにいることが多いのに対し、オタマジャクシは良く知られているように水中で暮らしています。
魚のように泳ぎが上手ではないので、流れが急な水路ではなく、少しよどみのあるような池や田んぼのような場所を探してみると良いでしょう。
良く見ると水面近くを泳いでいるオタマジャクシが見つかるかもしれませんが、大抵は水底の泥の中などに潜っていることが多いので、水中用の網を使って泥ごとすくってみるのがおすすめです。
うまくいけば、一度網を入れるだけでたくさんのオタマジャクシを一気に捕まえられるかもしれませんよ。

オタマ
オタマ

僕たちかくれんぼが好きだから、土の中に潜っていたりすることが多いんだよ。

オタマジャクシの飼育法

オタマジャクシを捕まえたら、さっそく持って帰って飼ってみましょう。
数匹であれば、100円ショップで販売されているような虫かごに水を入れるだけで飼育環境が整います。


特に、砂や泥などを入れなくても問題ありませんが、少し見栄えを良くしたいのであれば、砂利を入れてみるのも良いでしょう。
また、空腹時に口にできるよう、水草を入れておくというのもおすすめです。

水道水で飼えるのか?

飼育する水は水道水で良いのかと聞かれることがありますが、基本的に水道水をそのまま飼育用に使うべきではありません。
というのも、水道水には殺菌のために塩素が混入されているからです。
微量なので私たち人間にはほとんど影響はありませんが、身体の小さいオタマジャクシはダメージを受けてしまう可能性があります。
そのため、もし水道水を使う場合は、丸1日くみ置きをして塩素を飛ばすようにしましょう。
時間を短縮したいのであれば、市販されているカルキ抜きを使うというのも一案です。

オタマジャクシのエサ

オタマジャクシは親であるカエルと違って雑食です。
カエルは肉しか食べませんが、オタマジャクシは野菜や豆腐などもバクバク口にするので、エサやりに困ることはないでしょう。
ゆでたホウレンソウを入れてやると喜んで食べてくれますが、それだけだと栄養分が偏ってしまうので、時々ゆで卵の黄身などの動物性たんぱく質を摂取できるようなものを入れてあげると良いでしょう。
ただし、卵や肉類を入れると、あっという間に水が汚れてしまうので、定期的に水替えをするようにしなければなりません。
もし面倒であれば、ろ過装置付きの水槽で飼育すれば、水替えの回数を最低限にすることができるでしょう。

カエルへの道

オタマジャクシを飼育していると、1ヶ月くらいで後ろ足が生えてきます。
その次に前足が生えてきて、その後、尾が徐々に短くなっていきます。
尾が短くなり始めたら、そこからカエルになるまではあっという間ですので、その前に水槽内に陸地を用意してあげなければなりません。
カエルになると、エラ呼吸から肺呼吸に変わるため、陸地がないと溺れてしまう恐れがあるからです。
できれば、水も少し減らして、陸地にスムーズに上陸できるようにしてやるのがおすすめです。

カエルになりたての頃

カエルになりたての時期に苦労するのはエサやりです。
この時期のアマガエルはまだまだ身体が小さく、大人のように大きな昆虫などを口にするのは困難です。
そのため、初めのうちは動きが遅く、身体も小さいアブラムシなどを与えるとよいでしょう。
そんなのでお腹がいっぱいになるのかと心配になるかもしれませんが、心配には及びません。
少しずつ与えて身体を大きくさせてやりましょう。

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まとめ

以上で見てきたように、オタマジャクシを捕まえてきて、カエルになるまで育てるのはそれほど難しくはありません。
小さな子供でも簡単にお世話ができますので、もし子供が生き物に興味があるようであれば、一緒に育ててみてはいかがでしょうか。

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